Macで会議の録音・文字起こし・要約が完全ローカルで — HushScribe

Posted on:2026-05-28

kenn さんの投稿 で、Mac 向けの会議録音+文字起こし+要約アプリが紹介されていた。クラウドに音声を送らず、端末内のモデルだけで完結する、という点が刺さったのでメモを残す。

アプリ名は HushScribeGitHub: drcursor/HushScribe)。メニューバー常駐で、会議やボイスメモを録音し、オンデバイスで文字起こし・要約し、Markdown として保存する。


何がうれしいか

kenn さんの紹介と公式サイトの説明を合わせると、次のような特徴がある。

項目 内容
プライバシー 音声・文字起こし・要約まで端末内。クラウド API 不要
アプリサイズ 展開後おおよそ 10MB 程度(モデルは別途ダウンロード)
文字起こし Whisper と同程度の精度感で高速(Parakeet-TDT v3 / WhisperKit / Apple Speech から選択)
音声品質 スピーカー出力でも OK。エコーキャンセルに AEC3
出力 構造化された .md(Obsidian 向け YAML 付き)。.srt / .json エクスポートも可
要約 Qwen3、Gemma 3/4、Apple NaturalLanguage など、端末内で生成

Granola のようなクラウド処理型と違い、設計としてデータが外に出ない のが売りだ。ポリシーではなく、アーキテクチャの話として説明されている。


動作要件

  • macOS 26 以降(最新 macOS へのアップデート済みが前提)
  • Apple Silicon(Neural Engine / Metal を使うため、Intel Mac 非対応)

Zoom / Teams / Slack などの会議アプリを検知して自動録音する機能もある。ScreenCaptureKit でマイクとシステム音声を同時に取る。


無料でできること / 課金(年間24ドル)

kenn さんの紹介によると、ローカル動作の無料アプリとして、ほぼ制限なく使える。現時点で年間 24 ドル(約3,600円)の課金が絡むのは次の2点だけ、とのことだ。

  1. 75分以上の文字起こし — 録音自体は無制限で、エクスポートも自由
  2. iCloud Drive による同期

長時間の会議をまとめて文字起こししたい、複数 Mac 間で同期したい、というときだけ課金を検討すればよい、という整理になる。

公式サイト では「サブスクリプション不要」とも書かれている。料金プランはアップデートで変わる可能性があるので、利用前にアプリ内またはリリースノートで確認するのがよい。


インストール

Homebrew から入れるのが手軽だ。

brew tap drcursor/hushscribe https://github.com/drcursor/HushScribe
brew install --cask hushscribe

DMG から /Applications にドラッグする方法もある。未署名ビルドの場合は Gatekeeper の警告が出ることがある(GitHub の Troubleshooting 参照)。


クラウド型メモツールとの使い分け

会議メモ系は Granola などクラウド AI で要約まで一気にやる選択肢が増えている。HushScribe はその逆で、機密性の高い会議や、オフライン環境 に向く。

クラウド型(例: Granola) HushScribe
処理場所 サーバー側 AI Mac 内のみ
連携 Slack / Notion など ローカル Markdown
向き 手軽さ・共有 プライバシー・データ主権

コーディングエージェントの Skills やプラグインと同じく、「毎回プロンプトで説明する」より 手順と制約を仕組みに載せる 方向は、会議メモ領域でも進んでいる。ローカル完結型は、その一形態だと感じた。


参考リンク